私が若い頃は車のカテゴリーが明確で、入門マシーンから上級マシーンまでラインナップも多かったです。
1.6ℓ~1.8ℓの入門編ライトスポーツがいっぱいありました。高校の時は乗ったこともないのに車雑誌を見ながらやっぱりスポーツは日産だ!などと、スペック表やインプレッションを見ただけで乗ったつもりになって友達と話してました。(笑)
1.6ℓの代表といえるトレノ。某豆腐屋さんのおかげでAE86が有名になってしましましたが、92から100の時代でした。ラインナップも1.5ℓで馬力の低いお値打ちモデルから1.6ℓでスーパーチャージャー付き160馬力まで、確か4種類くらいはあったと思います。92からFFになりましたが、馬力も足回りも化け物です。バイクもですがこの時代は高馬力でハイメカが高性能の証でした。私たちのようにスペック表を見て買ってしまう人も少なくなかったようです。
この時代のもう一台と言えばこれです。日産シルビアS13です。
Js、Qs、Ksと3グレードで1.8ℓ2.0ℓとターボでした。
排気量は少し大きくなりますが、昭和を代表するスポーツです。
走り屋からナンパカーにヤン車までと幅広い若者に絶大な人気でした。この辺の↑言葉が良くわからない人はお父さんに聞いてください。(笑)これも最高グレードのKsは200馬力オーバーを誇ります。
あれから20年以上経ちドライバーとして販売員として15年以上、車に携わり懐かしく思います。
んで、初めてスポーツしてみたい方にお勧めは、まずなんでもいいので車に乗ってください。一番大事なのは車の挙動を感じ取れるようになることです。速い車に乗ってアクセルを踏めば速いのは当たり前です。それより普通の車を速く走らせるには、しこたま考えて感じなくてはなりません。
手に伝わる前輪の感触。シート越しに感じる後輪の振動。体で感じるGなどを総合的に判断して運転します。元F1選手の中島悟さんも家業のガソリンスタンドを手伝ってるとき、トラックにドラム缶を積んで配送していてどうにもドラム缶が転がるので、転がらずに速く走らせるために試行錯誤して走りの基本を覚えたそうです。
軽バンでも各メーカーで乗り味が変わります。スズキは意外なほどに足回りがしっかりしてます。ダイハツは足はふにゃッとしてますがエンジンと車体はしっかりと粘りがあります。
などと、長くドライバーやってますとわかるようになります。もちろんミッションはATでもMTでもスポーツはできますし、MTより速く走れたらクールでしょ?で、入門編にお勧めな車は
スズキスイフトやホンダフィット、シビック。FF全盛期ですのでFRを探すのは大変ですがマツダロードスターなら球数も多くお手頃です。
その車を充分乗りつくしてからドレスアップや足回り強化したり、吸排気系チューニングしたり一つ一つ手を加える度に感動の手応えを感じられます。
共に過ごした時間があるからこそ自分だけの一台になるのだと思います。